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腕立て伏せは、場所を選ばずに手軽に始められる運動として、多くの方に実践されています。しかし、「腕立て伏せで本当にカロリーは消費できるの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。実際、腕立て伏せは筋力トレーニングであると同時に、効果的なカロリー消費運動でもあるのです。
この記事では、「腕立て伏せ カロリー 消費」と検索してきたあなたが抱える疑問を解消するために、腕立て伏せでどれくらいのカロリーが消費できるのか、基本から詳しく解説していきます。
まず、気になる「腕立て伏せ一回のカロリー」や「10回の消費カロリー」の目安となる数値を示します。さらに、「腕立て伏せ50回の消費カロリー」「100回の消費カロリー」と、回数を重ねることで消費カロリーがどのように変化するのかも、具体的に見ていきましょう。
また、「腕立て伏せの消費カロリー計算」方法や、運動強度の指標となるMET値についても、わかりやすく解説します。そして、「筋トレ消費カロリー一覧」として、腕立て伏せと「スクワットの消費カロリー」「腹筋の消費カロリー」など、他の筋トレと比較することで、腕立て伏せのカロリー消費の特徴をより深く理解できるようになります。特に「腹筋10回で消費されるカロリーは?」といった素朴な疑問にも、丁寧に答えていきます。
この記事を読むことで、腕立て伏せのカロリー消費に関するあらゆる疑問が解消され、今日からのトレーニングに自信を持って取り組めるようになるでしょう。さあ、腕立て伏せとカロリー消費の関係について、一緒に詳しく見ていきましょう。
記事のポイント
●腕立て伏せでカロリー消費が可能
●腕立て伏せ一回のカロリー目安がわかる
●体重や回数で消費カロリーが変わる
●MET値でカロリー計算できる
腕立て伏せでわかるカロリー消費量:基本と目安
腕立て伏せは、特別な道具を必要とせず、自宅で手軽に行えるトレーニングとして多くの方に親しまれています。 しかし、 腕立て伏せは筋力トレーニングとしての側面だけでなく、 実は カロリー消費も期待できる運動であることをご存知でしょうか。
そこで、 この記事の最初のセクションでは、腕立て伏せで消費されるカロリーに焦点を当て、その基本的な知識と消費量の目安について詳しく解説していきます。
おそらく この記事を読んでいるあなたは、
- 「腕立て伏せで本当にカロリーは消費されるの?」
- 「一体どれくらいのカロリーが消費できるのだろう?」
といった疑問をお持ちかもしれません。
ここでは、 そのような疑問を解消し、腕立て伏せによるカロリー消費について、初心者の方にもわかりやすく、丁寧に解説していくことを目指します。
さあ、 腕立て伏せでどれくらいのカロリーが消費できるのか、 一緒に 見ていきましょう。
- 腕立て伏せで消費するカロリーとは?
- 腕立て伏せ 一回のカロリー目安
- 体重別:腕立て伏せのカロリー消費量の違い
- 回数別:腕立て伏せによる消費カロリーの変化
- 50回腕立て伏せで消費するカロリー
腕立て伏せで消費するカロリーとは?

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腕立て伏せは、自分の体重を利用した効果的な筋力トレーニングであり、同時にカロリーを消費する運動でもあります。それでは、腕立て伏せによってどのようにカロリーが消費されるのでしょうか。
まず、運動によってカロリーが消費される基本的な仕組みを説明します。私たちの体は、活動するためにエネルギーを必要とし、そのエネルギー源となるのが食事から摂取するカロリーです。運動を行うと、安静時よりも多くのエネルギーが必要となるため、体は蓄えられたカロリーを消費してエネルギーを生み出します。
腕立て伏せは、主に胸、肩、腕といった上半身の筋肉を活用する運動です。これらの筋肉を動かすためには、相応のエネルギーが必要となります。さらに、腕立て伏せは全身運動としての側面も持ち合わせています。体幹を安定させ、下半身を支えるためにも、多くの筋肉が活動するからです。
このように、腕立て伏せは特定の筋肉群だけでなく、全身の筋肉を活用するため、カロリー消費が期待できます。もちろん、消費カロリー量は運動の強度や時間、個人の体重や筋肉量によって異なります。しかし、腕立て伏せが単なる筋力トレーニングとしてだけでなく、カロリー消費運動としても有効であることは確かです。
加えて、腕立て伏せのような筋力トレーニングは、運動中だけでなく、運動後にもカロリー消費を促進する効果があると言われています。これは「アフターバーン効果」と呼ばれ、運動によって活性化した筋肉が、運動後もエネルギーを消費し続ける現象です。そのため、腕立て伏せを継続的に行うことで、基礎代謝が向上し、日常生活でのカロリー消費量も増加する可能性があります。
したがって、腕立て伏せは、直接的なカロリー消費だけでなく、長期的な視点でも体脂肪の減少に貢献しうる運動と言えるでしょう。
腕立て伏せ 一回のカロリー目安

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腕立て伏せで消費されるカロリーについて考える際、「腕立て伏せ一回あたり、どれくらいのカロリーを消費するのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。ここでは、腕立て伏せ一回あたりのカロリー消費量の目安について解説します。
一般的に、腕立て伏せ一回あたりの消費カロリーは、非常に少量です。具体的には、体重70kgの人の場合、腕立て伏せ一回あたり約0.5~0.7kcal程度とされています。これはあくまで目安であり、個人の体重や運動強度によって変動することを理解しておく必要があります。
例えば、体重が重い人ほど、腕立て伏せ一回あたりの消費カロリーは増加する傾向にあります。これは、体重が重いほど、体を持ち上げるために必要なエネルギー量が多くなるためです。逆に、体重が軽い人の場合は、消費カロリーはやや低くなるでしょう。
また、腕立て伏せのフォームやスピードによっても、消費カロリーは変化します。正しいフォームで、ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら行う腕立て伏せは、より多くのエネルギーを必要とするため、カロリー消費量も増加する可能性があります。一方で、勢いをつけて行うような、反動を利用した腕立て伏せは、筋肉への負荷が分散され、消費カロリーが少なくなるかもしれません。
ただし、腕立て伏せ一回の消費カロリーが小さいからといって、その効果がないわけではありません。むしろ、腕立て伏せは回数を重ねることで、トータルでの消費カロリーを積み重ねていくタイプの運動です。例えば、10回、20回、30回と繰り返すことで、徐々に消費カロリーは増加していきます。
そのため、腕立て伏せを行う際は、一回の消費カロリーにこだわるのではなく、継続的に行い、総回数を増やすことを意識することが重要です。
体重別:腕立て伏せのカロリー消費量の違い

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腕立て伏せによるカロリー消費量は、体重によって大きく左右される要素の一つです。なぜならば、体重が重い人ほど、自分の体を持ち上げるために、より多くのエネルギーが必要となるからです。ここでは、体重の違いによって、腕立て伏せのカロリー消費量がどのように変化するのか、詳しく見ていきましょう。
データによると、同じ時間、同じ強度で腕立て伏せを行った場合、体重が重い人の方が明らかに多くのカロリーを消費する傾向があります。例えば、30分間、中程度の強度で腕立て伏せを行った場合、体重50kgの人で約100kcal、体重80kgの人では約160kcalと報告されています。つまり、体重が30kg違うだけで、30分間の運動で60kcalもの差が生じるのです。
この差は、体重増加に伴い、消費カロリーがほぼ比例して増加することを示唆しています。換言すれば、体重が10kg増えるごとに、30分間の腕立て伏せでの消費カロリーは約20kcal前後増加すると言えるでしょう。
さらに、腕立て伏せ一回あたりの消費カロリーにも、体重の違いが影響を与えます。先述の通り、体重70kgの人の場合、腕立て伏せ一回あたり約0.5~0.7kcalとされていますが、体重60kgの人では約0.4~0.6kcal、体重80kgの人では約0.6~0.8kcalと、体重に応じて変動します。
このように、体重が重い人ほど、腕立て伏せは効果的なカロリー消費運動となりえます。ただし、体重が軽い人でも、腕立て伏せが無意味というわけではありません。体重が軽い場合は、回数を増やしたり、セット数を増やすなど、運動強度を調整することで、十分なカロリー消費と筋力向上効果を得ることが可能です。
重要なのは、自分の体重に合わせた運動強度や回数を設定し、継続的に行うことです。体重が重い人も軽い人も、腕立て伏せを効果的に活用するためには、自分の体力レベルに合わせた運動計画を立てることが大切と言えるでしょう。
回数別:腕立て伏せによる消費カロリーの変化

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腕立て伏せによるカロリー消費は、実施する回数によってどのように変化するのでしょうか。多くの方が「たくさん腕立て伏せをすれば、それだけカロリーも消費できるのだろう」と考えるかもしれません。確かに、腕立て伏せの回数を増やすほど、総消費カロリーは増加する傾向にあります。しかし、その変化の割合や具体的な数値については、あまり知られていないのではないでしょうか。
まず、腕立て伏せ一回あたりの消費カロリーは、前述の通り非常に小さいものです。体重70kgの人でおよそ0.5~0.7kcal程度。そのため、数回程度の腕立て伏せでは、目に見えるほどのカロリー消費は期待できません。例えば、10回程度の腕立て伏せを行ったとしても、消費カロリーはわずか5~7kcal程度に過ぎません。
しかしながら、腕立て伏せの回数を徐々に増やしていくと、総消費カロリーは着実に積み上がっていきます。データによれば、体重70kgの人が腕立て伏せを20回行うと約10~14kcal、30回で約15~21kcal、50回で約25~35kcal、そして100回にもなると約50~70kcalものカロリーを消費するとされています。
この数値からわかるように、回数を重ねるごとに消費カロリーは直線的に増加していきます。ただし、注意すべき点として、腕立て伏せの回数を増やせば増やすほど、一回あたりの消費カロリーが劇的に増加するわけではないということです。あくまで、回数に比例して、少しずつ総消費カロリーが積み上がっていくイメージです。
したがって、カロリー消費を主な目的として腕立て伏せを行うのであれば、ある程度の回数をこなす必要があると言えるでしょう。例えば、「今日は10回だけやって終わりにしよう」という考え方ではなく、「まずは30回、慣れてきたら50回、最終的には100回を目指そう」というように、長期的な視点で回数設定をすることがおすすめです。
もちろん、無理に回数を増やしすぎてフォームが崩れてしまっては、運動効果が半減してしまう可能性があります。重要なのは、正しいフォームを維持しながら、継続可能な範囲で徐々に回数を増やしていくことです。
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50回腕立て伏せで消費するカロリー

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「腕立て伏せを50回行うと、一体どれくらいのカロリーを消費できるのだろうか?」これは、腕立て伏せに取り組む多くの方が抱く疑問の一つかもしれません。ここでは、50回腕立て伏せを行った場合に消費されるカロリーについて、具体的な数値と共に説明します。
結論から言うと、50回腕立て伏せで消費されるカロリーは、体重や運動強度によって変動しますが、一般的には約25~35kcal程度と見積もることができます(体重70kgの場合)。これは、あくまで平均的な数値であり、個人の体格や運動の仕方によって多少の誤差が生じることを理解しておく必要があります。
例えば、体重が70kgよりも軽い人の場合、50回腕立て伏せでの消費カロリーは、この数値よりもやや低くなる傾向があります。一方で、体重が70kgよりも重い人の場合は、より多くのカロリーを消費できる可能性があります。具体的には、体重60kgの人であれば約20~30kcal程度、体重80kgの人であれば約30~40kcal程度が、50回腕立て伏せでの消費カロリーの目安となるでしょう。
また、運動強度も消費カロリーに影響を与える重要な要素です。例えば、ゆっくりとしたペースで、正しいフォームを意識して行う腕立て伏せは、筋肉への負荷が大きいため、消費カロリーもやや高くなる傾向があります。逆に、休憩を挟みながら、高速で行うような腕立て伏せは、運動強度が低くなり、消費カロリーも平均より少なくなるかもしれません。
さらに、50回腕立て伏せを行うのにかかる時間も、消費カロリーを考える上で重要な要素です。例えば、1分間に10回のペースで腕立て伏せを行う場合、50回を終えるまでに約5分程度の時間を要します。この5分間で、前述の約25~35kcalを消費すると考えると、時間あたりの消費カロリー効率は決して高いとは言えません。
しかしながら、50回腕立て伏せで消費できるカロリーは、決して無視できる量ではありません。例えば、おにぎり半分程度のカロリーに相当しますし、継続的に行えば、着実にカロリー収支をマイナスに傾ける効果を期待できます。
重要なのは、50回という回数に固執するのではなく、自身の体力レベルや運動目標に合わせて、適切な回数と運動強度を設定することです。
腕立て伏せで効率的にカロリー消費をアップする方法
ここまで、腕立て伏せで消費されるカロリーの基本的な目安について解説してきました。おそらく、記事を読み進めるうちに、「腕立て伏せって、思ったよりカロリー消費量が少ないんだな…」と感じた方もいるかもしれません。
確かに、腕立て伏せ単体で行う場合、ジョギングや縄跳びのような有酸素運動に比べると、劇的なカロリー消費は期待できないかもしれません。しかし、落胆するのはまだ早いです。
実は、腕立て伏せは、やり方次第でカロリー消費量を効果的にアップさせることが可能な運動なのです。そこで、次のセクションでは、腕立て伏せのカロリー消費効率を最大限に高めるための、具体的なトレーニング方法や工夫について、詳しく解説していきます。
もしかしたら、あなたは、
「腕立て伏せで、一体どんな工夫ができるの?」
「本当にカロリー消費は増えるの?」
と疑問に思っているかもしれません。
ご安心ください。ここでは、そのような疑問を一つひとつ解消し、腕立て伏せを 効果的なカロリー消費運動 へと進化させるための、実践的なテクニックを、わかりやすくご紹介していきます。
さあ、腕立て伏せのカロリー消費効率を最大限に引き出す方法を、一緒に見ていきましょう。
- 腕立て伏せの消費カロリー計算方法とMET値
- 筋トレ種目別 消費カロリー比較一覧
- 腹筋運動とスクワットの消費カロリー比較
- 腹筋10回で消費されるカロリーを考察
- 腕立て伏せで消費カロリーを高めるコツ
腕立て伏せの消費カロリー計算方法とMET値

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腕立て伏せで消費するカロリーを、より正確に把握したいと考える方もいるかもしれません。そのような場合に役立つのが、MET値(メッツ)を用いた計算方法です。MET値とは、運動強度を示す国際的な指標であり、これを利用することで、さまざまな運動の消費カロリーを推定することができます。▶ 参考: TipnessのMET値に関する解説
具体的に、MET値とは、安静時を1とした場合に、その運動が何倍のエネルギーを消費するかを示す数値です。例えば、安静に座っている状態が1MET、普通の歩行が約3MET、ジョギングが約7METといったように、運動の種類や強度に応じてMET値が定められています。
腕立て伏せの場合、一般的に中程度の強度とされ、約3~4METとされています。ただし、これはあくまで平均的な値であり、腕立て伏せのやり方や強度によってMET値は変動します。例えば、より速いペースで行ったり、追加で負荷をかけたりするなど、高強度の腕立て伏せを行う場合は、6MET以上、場合によっては8MET程度まで上昇することも考えられます。
では、実際にMET値を用いて腕立て伏せの消費カロリーを計算してみましょう。消費カロリーは、以下の計算式で求めることができます。
消費カロリー(kcal) = MET値 × 体重(kg) × 運動時間(時間) × 1.05
この計算式に、ご自身の体重と腕立て伏せのMET値を当てはめることで、おおよその消費カロリーを算出できます。例えば、体重60kgの人が、MET値4.0で30分間(0.5時間)腕立て伏せを行った場合、
4.0 × 60kg × 0.5時間 × 1.05 = 126kcal
となり、約126kcalを消費すると計算できます。
このように、MET値を用いた計算方法を活用することで、より個別に適した腕立て伏せの消費カロリーを把握することが可能です。ご自身の体重や運動時間、そして推定されるMET値を基に、ぜひ一度計算してみてください。
筋トレ種目別 消費カロリー比較一覧

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腕立て伏せは筋力トレーニングの中でも、中程度のカロリー消費量に位置すると言えます。それでは、他の筋トレ種目と比較した場合、腕立て伏せの消費カロリーはどの程度なのでしょうか。ここでは、代表的な筋トレ種目をいくつかピックアップし、それぞれの消費カロリーを比較してみましょう。
以下の表は、体重50kgの人が10分間、各筋トレ種目を同じ強度で行った場合の消費カロリーの目安をまとめたものです。
筋トレ種目 | 消費カロリー (kcal/10分) |
---|---|
スクワット | 約43.8kcal |
腕立て伏せ | 約33.3kcal |
腹筋運動 | 約24.5kcal |
プランク | 約24.5kcal |
背筋運動 | 約30.0kcal(推定値) |
ダンベルカール | 約20.0kcal(推定値) |
この表からわかるように、筋トレ種目によって消費カロリーには明確な差があります。全体的に、下半身を活発に使うスクワットは、最も高い消費カロリーを示しています。これは、スクワットが大腿四頭筋や臀筋といった、体の中でも特に大きな筋肉群を動かすため、多くのエネルギーを必要とするからです。
一方、腕立て伏せは、スクワットに次いで比較的高めの消費カロリーとなっています。これは、腕立て伏せが胸、肩、腕といった上半身の筋肉群を総合的に活用するだけでなく、体幹や下半身の筋肉も補助的に使うため、中程度以上の エネルギー消費が見込めるためと考えられます。
対照的に、腹筋運動やプランクといった、比較的小さな筋肉を局所的に使う種目や、静的な要素を含む種目は、腕立て伏せよりも消費カロリーが低めです。ダンベルカールのような、単一の関節を動かす運動も、消費カロリーは高いとは言えません。
ただし、これらの数値はあくまで目安であり、運動強度や個人の体力レベルによって変動することを念頭に置いておく必要があります。また、筋トレの目的は単にカロリー消費だけではありません。筋力向上や基礎代謝の向上といった、長期的な効果も考慮に入れるべきでしょう。
腹筋運動とスクワットの消費カロリー比較

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筋力トレーニングの中でも、特に人気の高い「腹筋運動」と「スクワット」、そしてこの記事のテーマである「腕立て伏せ」。これら3つの運動は、いずれも自宅で手軽に行えるという共通点を持ちながらも、消費カロリーや運動効果には違いがあります。ここでは、腹筋運動、スクワット、腕立て伏せの3種目について、消費カロリーの観点から比較し、それぞれの特徴を見ていきましょう。
消費カロリーの高さで比較すると、一般的には、
スクワット > 腕立て伏せ > 腹筋運動
の順になると言えます。前述の通り、スクワットは下半身の大きな筋肉群を活発に使うため、最も高いカロリー消費を期待できます。運動強度も高めで、心拍数も上がりやすいのが特徴です。
腕立て伏せは、スクワットほどではありませんが、腹筋運動よりは高いカロリー消費量を示す中程度の種目と言えます。上半身と体幹をバランスよく使うため、比較的効率的にカロリーを消費できる運動です。
一方、腹筋運動は、主に腹直筋や腹斜筋といった、局所的な筋肉をターゲットにした運動です。そのため、スクワットや腕立て伏せに比べると、消費カロリーは低めになります。運動強度も比較的中程度から低めで、心拍数もあまり上がらない傾向があります。
ただし、消費カロリーが低いからといって、腹筋運動の効果が低いわけではありません。腹筋運動は、お腹周りの引き締めや体幹の安定性向上に効果的な運動であり、美しい体型を作るためには欠かせない要素です。
また、スクワット、腕立て伏せ、腹筋運動は、それぞれ異なる部位を鍛えることができるため、組み合わせて行うことで、全身をバランスよく鍛えることが可能です。例えば、サーキットトレーニングのように、3種目を連続して行うことで、カロリー消費効率をさらに高めることも期待できます。
要するに、消費カロリーだけで運動種目を選ぶのではなく、自身の目標や体づくりのコンセプトに合わせて、適切な種目を組み合わせることが重要と言えるでしょう。
腹筋10回で消費されるカロリーを考察

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「腹筋運動を10回行った場合、消費カロリーはどれくらいになるのだろうか?」
もしかしたら、あなたはそう疑問に思っているかもしれません。腹筋運動は、体幹を鍛える代表的なトレーニング方法の一つですが、気になるのはそのカロリー消費量です。ここでは、腹筋10回で消費されるカロリーについて詳しく考察していきます。
まず、残念ながら、腹筋10回で消費されるカロリーは非常に少ないと言わざるを得ません。具体的な数値としては、多く見積もっても数kcal程度でしょう。これは、腕立て伏せと同様に、腹筋運動も一回あたりの消費カロリーが小さいためです。例えるなら、おにぎり一口分にも満たない程度の微々たるエネルギー消費量と言えるかもしれません。
そのため、腹筋10回だけを単独で行っても、ダイエット効果を直接的に期待するのは難しいでしょう。消費カロリーの絶対量が少なすぎるからです。「たった10回程度じゃ、意味がないのでは?」と落胆してしまうかもしれません。
しかし、少し視点を変えて考えてみましょう。腹筋運動の主な目的は、カロリー消費だけではありません。むしろ、腹筋を中心とした体幹の筋力向上、姿勢改善、内臓機能の活性化など、多岐にわたる効果が期待できます。そして、これらの効果は長期的に見れば、基礎代謝の向上や太りにくい体質づくりにもつながる可能性を秘めています。
さらに、腹筋10回という手軽さも見逃せないメリットです。特別な道具や広いスペースは不要で、時間もほとんどかかりません。ほんの数分あれば実践可能です。つまり、忙しい毎日の中でも継続しやすい、非常に取り組みやすい運動と言えるでしょう。
したがって、腹筋10回で直接的なカロリー消費はわずかかもしれませんが、体幹を手軽に鍛えられ、長期的な健康効果も期待できる効果的な運動であることは間違いありません。「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、わずかな運動でも継続することで、未来の体に良い変化をもたらす可能性があるのです。
腕立て伏せで消費カロリーを高めるコツ

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「腕立て伏せで、もっと効率的にカロリーを消費するにはどうすればいいのだろうか?」
もしあなたがそう考えているなら、この項目は必読です。前述したように、腕立て伏せは工夫次第で、カロリー消費量を効果的に高めることが可能な運動です。ここでは、腕立て伏せで消費カロリーを最大限にアップさせるための具体的なコツを5つのポイントに絞ってご紹介します。
1. レップ数・セット数を増やして運動時間を延ばす
まず、基本中の基本として、腕立て伏せの回数とセット数を増やすことが挙げられます。運動時間が短いと、どうしても総消費エネルギーは少なくなってしまいます。そのため、休憩を適切に挟みながら、限界まで回数を積み重ねることで、総消費カロリーを効果的に増やすことができます。ただし、無理は禁物です。フォームが崩れてしまっては、運動効果が半減してしまいます。正しいフォームを維持できる範囲内で、最大限のレップ数とセット数に挑戦してみましょう。
2. 他の種目と組み合わせてサーキットトレーニング
次に、腕立て伏せだけでなく、スクワットや腹筋など、他の筋トレ種目と連続して行うサーキットトレーニングも効果的です。異なる筋トレ種目を組み合わせることで、心拍数を高い状態に維持したまま、運動を続けられます。サーキットトレーニングは、短い休憩を挟みながら、次々と種目を切り替えて行うため、短時間で効率よくエネルギーを消費できるメリットがあります。例えば、腕立て伏せ → スクワット → 腹筋 → 休憩…といった流れで繰り返すことで、有酸素運動的な効果もプラスされ、消費カロリーはさらに増加するでしょう。
3. 有酸素運動を組み合わせる
ダイエットを主な目的としてカロリー消費を最大化したい場合は、筋トレ後にジョギングや縄跳びなどの有酸素運動を取り入れるのがおすすめです。筋トレ(無酸素運動)を先に行うことで、成長ホルモンが分泌され、脂肪の分解が促進されます。その状態で有酸素運動を行うと、脂肪がより燃焼しやすくなり、結果的に消費カロリーが増加するとされています。逆に、有酸素運動を先に長時間やって疲れてしまうと、後の筋トレの効果が低下してしまう可能性があるため、順番にも工夫が必要です。
4. 筋トレ後のアフターバーン効果を狙う
腕立て伏せのような筋トレは、運動後にもエネルギー消費が持続する「アフターバーン効果」が期待できます。筋肉をしっかりと使うことで血流が促進され、基礎代謝が向上し、運動後もしばらくの間、カロリー消費が高い状態が続きます。したがって、筋力トレーニング自体の直接的な消費カロリーは少なくても、長い目で見れば、痩せやすい体質づくりに貢献してくれるでしょう。
5. 運動強度を意識する
最後に、腕立て伏せの運動強度を意識的に高めることも、消費カロリーアップにつながります。例えば、
- 腕立て伏せのスピードを速める
- より深く身体を沈めて可動域を広げる
- 負荷を追加する(リュックを背負う、プッシュアップバーを使う)
- 片手腕立て伏せや、足を高い位置に置く「デクライン・プッシュアップ」に挑戦する
といった方法が考えられます。運動強度を上げると心拍数も上昇し、MET値(運動強度の指標)も高くなるため、より多くのカロリーを消費できるようになります。ただし、強度を上げすぎるとフォームが崩れやすくなったり、ケガのリスクも高まるため、無理のない範囲で強度を調整するようにしましょう。
腕立て伏せで効率的にカロリー消費の総括
- 腕立て伏せは自重を利用した筋トレであり、カロリーも消費する運動である。
- 運動でカロリーが消費されるのは、活動に必要なエネルギーを体が作り出すためである。
- 腕立て伏せは上半身だけでなく全身の筋肉を活用するため、カロリー消費が期待できる。
- 腕立て伏せは運動後も「アフターバーン効果」によりカロリー消費が続く。
- 腕立て伏せ一回あたりの消費カロリーは少ないが、回数を重ねることで総消費カロリーは増加する。
- 体重70kgの人が腕立て伏せを1回行った場合の消費カロリーは約0.5~0.7kcalである。
- 体重が重いほど、腕立て伏せによる消費カロリーは増加する。
- 体重が10kg増えるごとに、30分の腕立て伏せで消費カロリーは約20kcal増加する。
- 回数を増やすほど、腕立て伏せの総消費カロリーは直線的に増加する。
- 体重70kgの人が50回腕立て伏せを行うと、約25~35kcal消費する。
- MET値を利用すると、腕立て伏せの消費カロリーを個別に計算することが可能である。
- 腕立て伏せのMET値は、中程度の強度で約3~4MET、高強度では6MET以上となる。
- 筋トレ種目別に見ると、スクワットが最も消費カロリーが高く、腕立て伏せは中程度に位置する。
- 腹筋運動やプランクは、腕立て伏せよりも消費カロリーが低い傾向にある。
- 腕立て伏せでカロリー消費を高めるには、運動時間や強度を工夫することが重要である。